モバイル決済は、スマートフォンを用いて支払いを行う決済手段のことを指します。
スマートフォンで簡単に支払いができることで、「スムーズに支払いができる」、「お財布を持ち歩く必要がない」などの様々なメリットがある便利な決済手段です。
この記事では、モバイル決済の種類と導入するメリット・デメリットをご紹介していきます。店舗へモバイル決済を導入する際の方法もあわせてご紹介しますので、モバイル決済の導入を検討している事業者の方もぜひチェックしてください。
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モバイル決済とは
モバイル決済とは、現金やクレジットカードではなくスマートフォンを用いて支払いを行う決済手段のことを言います。スマートフォン決済、スマホ決済とも呼ばれます。
今では、通常の支払いだけでなく駅の改札などの公共交通機関でもモバイル決済が多く利用されています。
スマートフォンの普及に伴い、モバイル決済の利用率もさらに上昇していくと見込まれています。
既に、多くの消費者が複数の決済手段を利用シーンに合わせて使い分けています。そのため、キャッシュレス決済の導入を検討している事業者の方は、クレジットカードだけでなくモバイル決済も利用できるようにしておくことで、より消費者の利便性を上げることができます。
モバイル決済の種類
モバイル決済には様々な種類があります。ここからは、モバイル決済の主な種類と利用者層をご紹介していきます。
コード決済
コード決済とは、QRコードまたはバーコードを読み込むことで支払いを行う決済手段です。支払いは消費者のスマートフォンアプリを利用して行われます。
PayPayが急速に浸透したことをきっかけに、コード決済の普及率は年々上昇しています。
ちなみに、2023年10月時点でのPayPayの利用者数は6,000万人を突破しており、国民の2人に1人が使っている決済手段となっています。
コード決済は、銀行口座などから現金をチャージでき、クレジットカードがなくても利用できるため幅広い世代に利用されています。
主要サービスにはPayPay、LINE Pay、楽天ペイなどがあります。
支払い方法
支払方法には、
①店舗側が用意したQRコードをスマートフォンアプリで読み取って決済する
②スマートフォンアプリに表示されたQRコードまたはバーコードを店舗側の端末でスキャンして決済する
の2種類の方法があります。
①の決済方法の場合は、店舗側はQRコードさえあれば特別な決済端末を用意することなく導入することができます。
電子マネー
クレジットカードや交通系電子マネーなどをスマートフォンと連携させて支払うこともできます。
クレジットカードであれば、iDまたはQUICPayに対応していれば、スマートフォンにクレジットカードを登録し支払いができます。
SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーや、楽天Edy等の流通系電子マネーもスマートフォンアプリを使えば、カードを取り出さなくてもスマートフォンで決済が可能です。
支払い方法
電子マネーをモバイル決済で利用する場合、スマートフォンを決済端末にかざすことで決済が完了します。電子マネーに対応したクレジットカード決済端末であれば、支払いが可能です。
Apple Pay、Google Pay
AppleのiPhone、GoogleのAndroidスマートフォンにはそれぞれ決済手段が搭載されています。
それぞれ、専用アプリにクレジットカードや電子マネーを登録すれば、スマートフォンをかざすだけで決済が行える仕組みになっています。
実店舗だけでなく、Apple Pay・Google Payそれぞれに対応しているECサイトなどでもクレジットカードを登録せずに決済することもできます。
Apple Pay
Apple Payは、iPhoneに搭載されている決済機能です。
クレジットカードや電子マネーなどを、iPhoneの「Wallet」アプリに登録することで、スマートフォンをかざすだけで決済ができるようになります。
以下の決済手段が登録可能です。
タッチ決済に対応している クレジットカード | VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス |
その他電子マネー | iD、QUICPaynanaco、WAON |
交通系電子マネー | Suica、PASMO、ICOCA |
Apple Payでは、「エクスプレスカード」と「メインカード」をそれぞれ1つずつ登録可能です。
エクスプレスカードは、顔認証や指紋認証などを行わなくても優先的に決済できます。駅の改札なども、エクスプレスカードを登録しておけばスムーズに通ることができます。
メインカードに登録しておけば、複数のカードを登録していてもそのカードが優先的に表示されます。
Google Pay
Google Payは、Androidスマートフォンで利用できる決済サービスです。
クレジットカードや電子マネーなどを「Googleウォレット」アプリに登録することで、スマートフォンをかざすだけで決済ができるようになります。
以下の決済手段が登録可能です。
タッチ決済に対応している クレジットカード | VISA、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス |
交通系電子マネー | Suica、PASMO |
その他電子マネー | iD、QUICPaynanaco、WAON、楽天Edy |
Google Payは、支払い方法ごとにメインカードを登録します。
例えば「交通系IC」ではSuicaを使い、「iD」の時はA社のクレジットカードを使う、といった形で登録しておけば、素早い決済が可能です。
モバイル決済を導入するメリット
事業者のメリット
モバイル決済を導入することで、事業者側には以下のようなメリットがあります。
キャッシュレス派の消費者の集客が期待できる
モバイル決済は前述したように利用率が高いため、導入することで店舗の集客が見込めます。
特にコード決済はスマートフォンを普段からよく利用する若い世代の利用率が高いため、新たな客層の増加にも期待ができます。
決済にかかる時間が短縮でき、混雑緩和に
モバイル決済はスマートフォンをかざすだけで支払いが完結するため、金額を数えなければいけない現金や、サインや暗証番号の登録が必要なクレジットカードに比べて決済にかかる時間の短縮が可能です。
レジの混雑も緩和でき、レジ以外の場所に時間や人員を割くことができるようになります。
利用者(消費者)のメリット
現金を持ち歩く必要がなく、スマートフォン一つで決済ができるのが利用者側の最大のメリットだといえるでしょう。
また、利用サービスによってはポイントなどを貯められたり、アプリ側の発行するクーポンなどを利用できたりと、現金よりもお得に決済することができます。
モバイル決済の導入方法
モバイル決済は、「スマートフォンで支払いができる」複数の決済手段の総称であり、実際に導入する場合はどの決済サービスを導入するのか(PayPayや楽天Edy等)を決める必要があります。
しかし、利用者側は複数のモバイル決済をシーンによって使い分けているため、モバイル決済を導入する場合はできるだけ多くの決済サービスを取り揃えておくことが利用者の満足度向上につながります。
また、モバイル決済の導入を検討している場合、クレジットカード決済や電子マネー決済などと一緒に導入することを検討している方も多いと思います。
複数の決済サービスを導入したい場合は、決済代行会社を利用して申し込み・契約を行うのがおすすめです。
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